仕事帰りの話。
 隣の席に座ったお兄さんが、スピーカーをつけたPSPで音楽を大音量で鳴らす、絞るを繰り返していた。
 私は、すぐ隣でDSの数独をやっていたわけだが、PSPの音以上にそのお兄さんの大きい笑い声も含めてうるさく、しかめ面をしながらプレイしていた。
 もよりの駅にもうすぐつくなぁという頃、向かいに座っていた別のおにいさんが、そのうるさいお兄さんに注意を始めた。


 それから売り言葉に買い言葉で、喧嘩が始まりそうな雰囲気になっていったが、私は駅についたのでさっさと降りてしまった。


 しかし、駅から降りてこっち胸に何かむかむかしたものが残っている。


 この場合、仲裁するのが本当ではなかったのか・・
 どうするべきだったか・・
 しばらく考えてみようと思う。


 ただ、心の中で笑ってしまったのは、うるさいお兄さんが言った「俺を誰だと思ってるんだ」という言葉でした。
 いったい、誰だったんでしょうね。